アオリイカってどんなイカ?生態を知ろう!!

エギング

動物には本能が備わっています。

アオリイカは、本能でエギを抱きます。好奇心を誘われエサだと思うからです。

アオリイカを釣る上で、その生態を知ることは重要です。

釣れる時期や場所や時間帯、リリースした方が望ましい時期や種類など、状況に応じて見分けることができます。

この記事では、アオリイカの基本的な生態を紹介します。

アオリイカとは?

アオリイカは3種類に分類できます。

「シロイカ」と呼ばれる本州に多いアオリイカ。

「アカイカ」と呼ばれる沖縄・九州から関西方面にかけて20mほどの深い場所に生息しているアオリイカ。レッドモンスターと呼ばれ最大5kgにもなる。

「クアイカ」沖縄のサンゴ礁内に生息する、少し小ぶりなアオリイカ。(和歌山でも生息が確認されている)

アオリイカの目と耳

アオリイカは、色盲です。エギには、様々な色が用意されていますが、アオリイカには基本的に白黒のみで見えています。もちろん、白黒でも濃淡の違いがありますから、エギのカラーの違いは理解できるでしょう。アオリイカは目がよいとされ、かなりの範囲(ほぼ360度)を見ることができるようです。エギ によってはラトル音がする種類があります。イカはこのラトル音に引き寄せられてエギに群がることもあります。

アオリイカは体色を変化させられる

通常、アオリイカは透明です。しかし、外敵から身も守ったり、外敵を威嚇するために黒色に瞬時に変色できます。アオリイカは危険を察知するとパンダマークと呼ばれる黒い丸をエンペラー部分に出し仲間に知らせるとも言われています。このマークが出ているアオリイカが釣れたら近くに仲間がいるという可能性があります。またメスにアピールするときにはネオンのような綺麗な色を出します。

オスとメスの違い

産まれたばかりのイカは性別が判断しにくいと言われます。オスとメスを見分ける模様に変化がないからです。産まれてから胴長が10㎝くらいまで成長すると、背中の模様に変化が現れ始めます。水玉のような模様がメス、ストライプ模様がオスです。一般に、オスの方が成熟が早く、体も大きくなります。

アオリイカが好む環境

磯や堤防など常に新鮮な海水が流れてくる潮通しの良い場所を好みます。産卵期には、海中の地形変化、特にカケアガリを好んで回遊するケースが多く見受けられます。海底が綺麗で藻場に卵を産みつけます。アオリイカは綺麗な海水を好みます。そのため、雨が降って濁りが発生すると、沿岸付近にいるアオリイカは濁っていない沖や深場に行きます。理想的な塩分濃度は海水の平均的な塩分濃度である3%前後が良いとされているようです。河口などの真水が流れ着く場所などは、アオリイカにとって最適な環境ではないのです。

アオリイカの産卵

アオリイカは、4月から6月の春に産卵すると言われています。海水温度が15℃を超える頃から産卵のために接岸してきます。基本的に、一対のカップルとなります。しかし、オスはメスを奪い合うことがあり、時には身体に噛み付いたりもします。そういう理由で、産卵期のオスがキズだらけになることも珍しくありません。オスはメスを守るために、また他のオスを威嚇するために行動します。時には、身体の両端で異なる色を出すことさえあります。つまり、メスのいる側は、ネオンのように積極的に自分をアピールした優しい色、一方オスがいる側は真っ黒で敵意剥き出しの色という高等テクニックを使うのです。アオリイカも子孫を残すために必死なのです。

オスは、交接腕(全ての触腕の中で吸盤の無い1本)から精莢(せいきょう)をメスに渡します。メスは受精した卵を主に藻場(アマモやホンダワラなど)に産み付けます。最近では、アオリイカの資源を保護しようと、産卵の場所となる枝葉のついた木を沈め、土俵などの重しで海底に固定する取り組みをしている組合もあります。

時期によってはアオリイカを禁漁にしている組合も在ります。命がけで産卵している様子を知ると漁業組合の決めたルールにも従いやすくなりますね。

アオリイカの釣れる時期

アオリイカは春に産卵のため接岸します。それで、3月から6月頃までは、ショアから親イカが釣れるシーズンとなります。1年で最も良方を期待できる時期です。また、春に産まれた子イカはある程度大きくなった秋にシーズンを迎えます。主に9月から11月末くらいまでです。食欲旺盛で、エギや仕掛けに対する警戒心が薄いために、コロッケサイズと呼ばれるイカが沢山釣れる時期です。エギのサイズを小さくすることがお勧めです。それ以外の時期にも釣れないことはありませんが、釣れる個体は少なくなるでしょう。

アオリイカの寿命

アオリイカは年魚と呼ばれており、寿命は1年です。個体差はありますが、産卵を終えると一生を終えます。

アオリイカの一日の行動パターン

「朝マヅメ」餌を食べるために海面に浮いてくる

「日中」海底にいることが多い

「日没」海底から水面に上がってきて餌を見つけ捕食する

エギに対する反応

エギを水中でステイさせておくと、反応の良いイカが寄ってきます。水中で浮いたエギ に興味を抱き、エギの鼻先まで近づいてくるのです。でも、浮かしたままでは、興味を示すものの抱くまでには至りません。ここで、アクションによるイカへの刺激が必要なのです。シャクってフォールを繰り返すと、反応の良いアオリイカはエギ に対する執着心が強くなっていき、いわゆるイカパンチ(触腕でエギを触ること)をしてきます。エギを再び水中でステイさせると、他のイカもどれどれ?と寄ってきます。先ほどまで、イカパンチを繰り出していたアオリイカは、自分の獲物だと言わんばかりに寄ってきたイカを威嚇しエギから遠ざけようとすることも観察されています。こうなるとエギ に抱きつき釣れるのも時間の問題です。

まとめ

イカがでしたか??

イカの生態を知ると色々なことがわかるものです。

生態を理解し、それにあったアプローチをしてエギングライフを楽しんでください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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