海釣り 夏場の危険

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この記事では、夏場の海釣りでの危険の幾つかを取り上げました。

危険を意識し、事前の対策をとりましょう。

落雷

夏場は落雷が起きやすい季節です。

釣りをしていて、天候が悪くなり雷が鳴り出すということも珍しくありません。

  • 何が危険?

雷は、海に落ちると、電気が海を伝って周囲の人間や魚を感電させる恐れがあります。かなり遠いところで雷が落ちたのであれば感電の心配はありませんが、約30m範囲にいると危険と言われています。釣りをしている場合、ロッドに雷が落ちるということもあります。雷が近づくと、ロッドから静電気のようなものが発生することがあります。これは、雷雲の下部にある負の電荷(マイナス)と地表の正の電荷(プラス)が予備放電を始めることに原因があるようです。特に、カーボン製のロッドを使用しているなら、伝導性に優れているので、付近に高い物がない状況では、避雷針の役割を果たしてしまい、地表の正の電荷(プラス)が雷雲の負の電荷(マイナス)に向かって放電する際に、電気ショックや髪の毛が引っ張られるようになります。静電気や痺れを感じたら、落雷する可能性が非常に高い状態です。釣りをしていて、雷鳴が聞こえたら、まだ遠くても釣りはやめるのが賢明です。

  • どのように対処

事前に天気予報を確認しておきましょう。特に雷注意報が出ているときは釣行は断念するほうが賢い選択です。使用中、雷が発生した時は、直ちに仕舞い込むか、それができない時は釣竿からすぐに離れるようにしてください。

突然のゲリラ豪雨

  • どうして起こる?

ゲリラ豪雨とは集中豪雨の一種です。突発的で天気予報による正確な予測が困難な局地的大雨を、軍事のゲリラにたとえたものです。ゲリラ豪雨をもたらす急激に発達する積乱雲は、大気の状態が不安定になると発生すると言われています。熱い日差しで地表近くの空気の温度が上がったり、暖かい空気と寒気がぶつかったりすると、上昇気流が起きて発生します。この積乱雲は、10分程度で急速に発達することや、どこで発生するか検討がつきにくいために、気象庁も予測がしにくいようです。都市部のヒートアイランド現象がゲリラ豪雨を起こりやすくしているという説もあります。

  • どのように対処

しばらく待っていれば止むだろうと考えたくなりますが、河川や河口で釣りをしているなら、流れ込む水量が一気に増えることが予想されます。足場も悪くなるため、すぐに避難して状況を見守りましょう。

※ゲリラ豪雨に関係なく釣りをする時は、ライフジャケットを常時、正しく着用しましょう。

熱中症

  • 何が危険?

夏場は気温が40℃を超えます。テトラポットや防波堤など、コンクリートは熱を溜め込みやすいことで知られています。これは、夏の大都市でおこるヒートアイランド現象としても知られています。巨大なヒーターのように熱をこもらせてしまうのです。そのような場所で、1日中釣りをすると当然のことですが熱中症になる確率が高くなります。初期症状としては、めまい、立ちくらみ、顔のほてり、頭痛などがおきます。症状が悪化すると、痺れや痙攣、嘔吐、場合によっては意識がなくなることも起きます。釣りに熱中しているあまり、水分を取り忘れたり、症状に気付いた時にはすでに熱中症になっているケースがあるので注意が必要です。

  • どのように対処

・細目に水分補給をする

人が1日に必要な水分は2ℓと言われます。しかし、炎天下で釣りをすると、汗が多く出ます。

汗が出た分、水分を補給することは肝心です。とはいえ、一度に大量に飲むことは効果がありません。喉が乾いた、と感じてからでは遅いと言われています。喉が乾いていなくても、15~20分おきに200ml程度の量を摂取することが勧められています。意識的に細目な水分補給をしましょう。

体が吸収しやすい水の温度は、6~13℃です。暑さを感じる夏場は、冷蔵庫でしっかり冷やした水(6℃程度)を飲むと、のどの渇きをおさえやすく、吸収も高まります。大きめのクーラーボックスに、氷を入れて冷たい飲み物を常備しておくことをオススメします。

大量の発汗によって、ナトリウム、つまり塩分が大量に失われます。体内の塩分や糖分のバランスを維持できるようにするには、単に水ではなくスポーツドリンクや、ナトリウムの含まれたキャンディー、塩昆布や梅干しなど上手に摂取するようにしましょう。

・日除け対策をしっかりする

直射日光を避けるつばの広い帽子は頭部の温度上昇を軽減してくれます。偏向サングラスがあるなら、強い日差しや海面からの反射を抑え目を保護できます。濡らしたタオルなどを首に巻くことも効果的です。首には頸動脈がありますから、そこを冷やすと熱中症を防ぐことが期待できます。日焼け対策に備えた服装をすることも効果的です。製品に「メッシュ」「ドライ」「速乾」などの表示があるロングスリーブタイプやレギンスがオススメです。着こなしに関しては他の記事をご覧ください。細目に日陰で休憩することを忘れないようにしましょう。

・日中は釣りをしない

朝、夕方、夜など、比較的気温が低い時間帯に釣りを楽しむようにしましょう。

大抵の場合、魚が釣れやすい時間でもあります。

まとめ

今回は、夏場の釣り特有の危険を取り上げました。いざ、その場になると対処に慌てるものです。危険を前もって認識し、傾向と対策をして快適な海釣りライフを楽しんでください。

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