インターラインロッドとは?
ロッドには、ロッド外側に付けられたガイドにラインを通すアウトガイドロッドと呼ばれるものがあります。
一方で、ロッドの内部にラインを通すタイプのことを、インターラインロッドと呼びます。
インターラインロッドには、ガイドが付いておらずエントランスガイドと呼ばれる、ラインをロッドの内側に通す部分がついているのみです。(上写真)
両方に良し悪しがあり、どちらを選ぶかは好みの問題です。
この記事では、インターラインロッドのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
- 感度が非常に良い
エギをキャストしてフォールしている時に、ラインのたるみが少ないのでアタリがとりやすい
- 雨や強い風で受ける影響が少なく、ライントラブルが少ない
シャクった後にありがちなティップへの糸絡みがない。仮に糸がロッドに絡んだとしてもガイドがないので外れていく。
- 竿への負担が少なく、パワー伝達が良い
アウトガイドロッドは糸を点で支えるが、インターラインロッドは竿全体でシャクリのパワーを伝え、受け止められる。
- ガイドを使用しない分、取り回しが楽
一日中シャクり続けるためには、とにかく軽さは武器になります。疲れにくいというメリットは重要です。
デメリット
- 飛距離が伸びにくい
インターラインロッドは、アウトガイドロットに比べてラインとロッドが接触している部分が多いため抵抗も大きく、それが飛距離に影響してくる。
使用の年数に応じて、内部が汚れてくるので飛距離が出にくくなる
- ワイヤーを通さなければラインを通せない
インターラインロッドは、専用のワイヤーを使用してロッドに糸を通します。
エントランスガイドから入れて先端から出すという方法です。ワイヤーの片方には輪っかがついています。(写真①)その輪っかに糸を通します。大体1m~1.5mくらい輪っかを通してください。それから、ワイヤーのもう一方(写真②)をエントランスガイドから通すという仕組みです。

- 手入れが面倒
ぬるま湯でロッドの中にある塩やゴミを洗って自然乾燥する必要がある。
(専用の撥水スプレーを使用すると飛距離は出やすくなるとも言われます)
もしも専用ワイヤーを忘れたら?

ダイワの情報では以下のように説明されています。
①まずPEラインにリーダーを付ける
②ロッドのジョイントは離したままの状態で、エントランスガイドから糸を入れる
③次に、ティップ部分に入るところまで糸を入れていく。この時、癖がついているリーダーだと難しいので、なるべく真っ直ぐな状態で入れていく
④ある程度入れたら、余分な糸を巻き取り、ロッドを横向きにして繋ぐ。縦にするとせっかく入れた糸が抜けてしまうので注意!
⑤ロッドを繋いだら、リールのベールをフリーにして、9時から3時の方向へ数回ロッドを振る
⑧ラインが先端から出てくる
専用ワイヤーを忘れると少し大変そうですね…。
インターラインロッドはどういう人にお勧めなのか?
メンテナンスが苦にならない人
アウトガイドでロッドを持っている人はセカンドロッドとして所有するのはありかも

ダイワ エメラルダス X IL 79ML (インターラインモデル) / エギングロッド (D01) (O01) 【送料無料】

ダイワ(Daiwa) エメラルダス MX(インターラインモデル) 83M・E 01480631
まとめ
以上を考えると、インターラインロッドの購入が悩ましくなったと感じる方もいるかもしれません。

実は、私はインターラインロッドを使用しています。
使用感はとても良いです。(最初の写真は長く使っているので錆がありますが…)
正直なところ、アタリがそれほどわかるのかと言われれば微妙なところですが、ライントラブルが少なく、取り回しは非常に楽です。
アウトガイドロッドでは、ラインが見えにくい夜間に、ガイド部分に引っかかってライントラブルが発生しやすいですが、インターラインロッドではその心配がないので夜間の釣りに向いていると言えるかもしれません。
とはいえ、夜間のエギングでのデメリットもあると個人的に感じます。
というのも、もしラインが切れてしまった場合、暗闇の中で専用ワイヤーを使ってラインを通さなければならないからです。
ライトを使用すれば問題ありませんが、状況によってはライトを使えないこともあります。
夜間に釣らない方や、メンテナンスが苦にならない方には取り回しの良さやトラブルの少なさからお勧めしたいと思います。
記事でも触れていますが、アウトガイドモデルのロッドを1本所有しており、セカンドロッドとして使用するのが良いかもしれません。
デメリットもありますがメリットもあるので自分の釣りに合わせたロッドでエギングを楽しんでください。
コメント